感染症(インフルエンザ・新型コロナウィルスなど)

Infection

感染症とは

コロナウイルスが大流行… 感染について、みんなでこんなに考えることは初めてかもしれませんね。
感染というのは環境中に存在する病原性の微生物が、人の体内に侵入することで引き起こす疾患です。

私たちの身の回りには、目に見えない多くの微生物(細菌、ウイルス、カビなど)が存在しています。その中で、感染症を引き起こす微生物を病原体といいます。

感染症の原因

感染症の原因は、病原体が人間の体内に侵入し、増殖することで成立します。

感染しても、症状が現れる場合と,症状が現れない場合があります。

症状が現れない場合は、知らない間に保菌者となって病原体を排泄し、感染源となって感染を拡げる可能性があります。

まずは、目に見えない病原体の感染源や感染経路を知ることが、大切です。

感染症の種類

感染症といわれる種類は、いろいろあります。枚挙には暇がないのですが…

  • コロナウイルス
  • インフルエンザ
  • ノロウイルス
  • アデノウイルス
  • 麻しん
  • おたふくかぜ
  • RSウイルス
  • 手足口病

もともとのコロナウイルスは、院長も以前に何人か診たことがありました。
症状がきつくて、咳や倦怠感が1〜2ヶ月改善しないのです。
いろんな薬や検査でも、はっきりした原因がわからず、専門家に紹介してようやくコロナの診断を頂いたことが何回かあります。
もちろん新型コロナの激烈な症状は、その比較ではないですが。

感染症の検査方法

症状や状況(家族・友達が感染症にかかっているなど)によって、感染している疑いがある場合に行います。

病院やクリニックなどで可能な検査として、原因となる細菌やウイルスの有無がわかる検査に「迅速抗原検査」があります。

インフルエンザウイルスの迅速抗原検査は、発症して12時間程度経過し、ウイルスの数が増えた後に行うのが最適だといわれています。
コロナウイルスの抗原検査も同じように鼻腔拭い液でできます。やはり2日目からが検査としては適切な時期のようです。
ある程度ウイルスが増えてくれないと、見つけられないのですね。

コロナで有名になったPCR検査。私は以前にこの検査をオーダーしたことはありませんでした。新型インフルエンザが流行したときに、実施されているのはみていました。
これは、ウイルスの一部を使ってDNAやRNAを増幅させる検査です。
大学1年生のときに、PCRができるようになったぞ!と大学の化学の先生が実習させてくれました。細いトコロテンのように遺伝子がとれるのをみて、度肝を抜かれましたね。

いまでは全自動の検査機器もあるみたいで、本当に隔世の感があります。

感染症の予防と対策

感染症のメカニズムは、感染者の咳やくしゃみによって放出されたウイルスを吸い込むことでかかるもの(飛沫感染)と、感染者からのウイルスが付着した皮膚や、手すりなどの物体の表面を介して感染(接触感染)するものがあります。

これらの感染対策として効果的なのが、手洗い・うがい、マスクの着用が大切です。
2020年〜2021年にかけて、コロナ対策でマスクと手洗い、ソーシャルディスタンスに人類は取り組んでおりますね!
その結果、一般的な風邪ひきが激減しているのですね!
インフルエンザなんて、2021年一人も診ていません。

いままで、いかに流行を野放しにしていたか・・・反省です。
むしろ、風邪ひきシーズンに病院に行ったほうが、風邪をもらってるかもしれません。
「いやいや、そんなことはなかったぞ!」
とぼくも思ってたのですが、コロナも無症状の保菌者がいることがわかっています。
他の風邪ひきでも、もちろんあるでしょう!

最近つくづく思うのですが、感染症対策としてこの100年で一番頑張っているわけです。
インフルエンザも流行せず、風邪も減っています。
たぶん、何年か経ったら「あの時期は肺炎で亡くなる人が少なかった…」と言われるような年が、2020〜2021年かもしれませんね。

ざっくりですが、感染症について…でした!