少量抗がん剤治療

Low-dose Anticancer Drug Treatment

のぶまさクリニックでは、2020年10月から「少量抗がん剤治療」をはじめました。

銀座通り並木クリニック、三好先生のご協力を頂いております。

標準治療がおわったら…

「標準治療がおわったら」
三好先生のご著作にある言葉ですが、私には響く言葉です。

標準治療が終わったら、患者さんの今後は、もう誰にもわからないのだろうか?
すべての手段はなくなったのだろうか?

かといって、
いきなり緩和医療に放り込まれるのはつらい。
でも、放ったらかされるのも、つらい。

いずれにせよ、宇宙空間に1人でいるような、孤独ではないでしょうか?

標準治療と少量抗がん剤治療の違い

少量抗がん剤治療というのは、一般的な「標準治療」で使用する抗がん剤の5分の1や10分の1の量を使用する治療です。

これに対して、抗がん剤を用いた「標準治療」は、科学的に効果が確認された方法です。

患者さんには辛い治療になる事が多いのですが、可能な限り頑張って受けてほしいと、私は思っています。

現在のところ、科学的に抗がん効果が証明されている、数少ない治療の一つなのです。
しかし、薬の量が多くて副作用が起きて、治療を断念された患者さんがおられます。
また、頑張って治療をうける間に、標準治療が終わってしまった患者さんもおられます。

みなさん、治療なしで外来通院のみしたり、主治医がいないまま過ごしたりしておられます。
こんな時、患者さんや御家族は、藁にもすがる思いで治療を探されます。

また、抗癌剤治療をぱったりやめると、病状が一気に進行してしまって、駆け込んでこられることもあります。

「できる治療をしたいのです」とおっしゃる方に、何人もお会いしてきました。効く効かないの問題とは違うものを、感じております。

脱線してしまいました。

どんな人に少量抗がん剤治療はお勧め?

抗がん剤の量は少なくして、体への負担はへらしたい。
しかも、病期の進行には、なにがしかのブレーキがかかってほしい。

これを目標にするのが、少量抗がん剤治療… だと私は思っています。

少量化学療法は、抗がん剤は少なくても効くのではないか?と思いつかれた銀座通り並木クリニックの三好・片岡両先生が長年工夫されて構築されたメソッドです。

少量抗がん剤治療の流れ

まず、採血で効果が期待できる抗がん剤を探します。
この採血が、銀座通り並木クリニックのオリジナルなのです。
…僕は「銀並採血」と呼んでいます。

採血結果がでたら、結果を銀座通り並木クリニックに送って判定をしていただきます。
相性の良い抗がん剤が決まったら、通常の5分の1や、10分の1などの少量で治療を開始していきます。
少量ですので、副作用も軽度のことが多い治療です。

採血は、4週間抗がん剤が投与されていない状況で行います。
もし、休薬期間が4週間以上あれば、次の治療前に採血だけしておくのも一つの方法です。

採血結果でみつかった薬が保険適用のものであれば、保険での治療になります。
保険外の薬であれば、自費での治療になります。

ご興味のある方は、詳細をお問い合わせください。

参考:銀座通り並木クリニックについて

少量抗がん剤治療について更に詳しく知りたい方は、銀座通り並木クリニックさんのホームページもご参考にご覧ください。