吸うインフルエンザワクチンが今年から!

今年から、日本でも吸うインフルエンザワクチンのフルミストが解禁されました。
当院でも提供を始めます。
1回吸うと、1年間もつとされていますので、お子さんの2回接種が不要です。
最近はインフルエンザ流行も長いので、長く効いてくれるのはありがたいですね。
ただし!
1回で当院は8500円(税込)です。高いのでご注意くださいませ。
当院のインフルエンザワクチン、大人は3300円、子どもは2500円です。
お子さんは2回打つので、5000円ですから、+3000円になりますね。

副作用としては、弱毒化生ワクチンなので、噴霧後は弱いウイルスがいる状態になります。
そのため、風邪を引いたような症状がでるとされています。3〜4週の間はワクチンウイルスを排出もするのだそうです。

海外では20年来使われてきたワクチンなので、問題はないとされています。
接種の針が嫌だったお子さんも多いので、この機会にご検討くださいませ。

日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会の推奨

■接種適応年齢である2歳~19歳未満には、不活化インフルエンザHAワクチンと経鼻弱毒生インフルエンザワクチンを同等に推奨する。

■特に喘息患者には不活化インフルエンザHAワクチンの使用を推奨する。

■経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは飛沫または接触により、ワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、授乳婦や周囲に免疫不全者がいる患者の場合は不活化インフルエンザHAワクチンの使用を推奨する。

■そのほか、以下の場合は不活化インフルエンザHAワクチンのみを推奨する。
・生後6カ月~2歳未満
・19歳以上
・免疫不全患者
・無脾症患者
・妊婦
・ミトコンドリア脳筋症患者
・ゼラチンアレルギーを有する患者
・中枢神経系の解剖学的バリアー破綻がある患者