便秘が深いって変な語感がしますが・・・
当クリニックは日夜おなかを守らせていただいております。
夏~秋は、沢山の「腹痛」「膨満感」「食欲不振」がこられました。
そういった患者さんの結構な割合で、便秘が見つかるのです。
「あ、便秘?なーんだ。」
と思うなかれ。。
便秘は難しいのです。
よくあるのは「私、お通じはありますよ!?」というお返事。
レントゲンで、ばっちり便秘がわかっても、便が出ている!
僕は「ところてん便秘」と呼んでいますが、腸は便でいっぱいになっていて、端っこが押し出されてプリプリ便がでていることが多いのです。
排便の有無、は便秘の診断にはあまり役立たないのです。
便秘だからと放っておいたら、実は大腸にポリープや癌ができていて、便が出ずらいこともあります。
これは大変です!
せめて便潜血は、健診でしっかりうけていきましょう。
ちかごろは「機能性ディスペプシア」という病気もでてきています。
おなかの動きがわるい状態を、こう呼びます。
「機能性消化管障害」という日本語もあります。
治療はおなかを動かすお薬を使ったり、下剤を使ったりするのですが、この病気専用の内服薬もあるのです。どしどし、ご相談ください。
先日も便秘でこられた患者さんで、検査をすると別の病気が見つかった方もおられました。私もすごくびっくりしましたが、検査して良かったと、胸をなでおろしました。
便秘をあなどらずに、この機会にやってない健康チェックをやっていきましょう!