当院では、癌患者さんに少量の化学療法を行っています。
これは決して、標準治療を否定するものではありません。
標準的な抗がん剤の治療は、癌が小さくなる量を指標にメニューが組まれています。
それを統計的に達成した薬と投与方法が、標準治療と呼ばれるものです。
ガイドラインで推奨される、病院での治療ですね。
医療会で認知されている方法ではないのですが、世界でも昔からメトロのミックセラピー、日本でも癌休眠療法など、少量の抗がん剤で治療をしようという流れがあります。
少量を頻回にしたほうが、効果的ではないか?副作用が少ないのではないか?
など、いろんな期待や意見があっての治療方法です。
標準治療が楽に受けられるなら、受けていただいたら良いのですが・・
いまのところ標準治療がなんらかの理由で受けられないと、他の抗がん剤投与方法は病院にはないのです。
なので、病院の外来を予約してくれなかったり、緩和医療を勧められてびっくりしたり・・いろんなご相談があります。
いままで、抗癌剤治療の話をしていたのが、「副作用が強すぎて、続けられない」と言った途端に「緩和医療」「ホスピス」って言われたら、たしかに驚きますよね。
当院では、このようなケースにあわせて、少量の化学療法をさせて頂いています。
少量の治療で、体力が戻ったらまた、標準治療に戻れるかもしれません。
もう治療がないと言われても、効くかもしれません。
希望を失わずに、できることをやりませんか?
「標準治療がおわった」と言われたら、お声がけください。